2010年1月1日で結成10周年の節目を迎えたナイトメア。1月9日には、キャリア最大規模となるさいたまスーパーアリーナでのスペシャル・ライヴ<NIGHTMARE 10th anniversary special act vol.1 GIANIZM ~天魔覆滅~>を成功させ、そこでのチャレンジングなセットリストをさらに練り上げたメニューによる全国ツアー<Request of "GIANIZM" the Tour>を4月に敢行。バンドの軌跡をライヴ・ステージで証明してきた。ともすれば“お祭りムード”一色でもおかしくないはずなのに、ナイトメアの10周年は至って平常心で突き進んでいる。
そんな10周年の第1弾シングルとなる「a:FANTASIA」を6月23日にリリースするナイトメアの特別企画。
BARKSはもちろんのこと、世の音楽媒体が“いよいよ来年は10周年ですよ!”と囃し立てていた2009年秋、シングル「Rem_」リリース時にBARKSではナイトメアのメンバーに“よく見る夢”“印象に残っている夢”について聞いていたのだが、そこでの回答には実に興味深いものがあった。ということで、若干の時差はありつつ、夢占いでナイトメアの深層心理に迫ります。
【Ni~yaが見た夢の概要】
寝る前にYoutubeで心霊映像などの怖い動画を見ていたら、同じようなすっごく怖い夢を見た。
起きたときに後味の悪い夢だった。
⇒関連動画:「Rem_」 Interview【後編】(2009年9月公開)
Ni~ya:怖い夢はしょっちゅう見るんですよ。ネガティヴな夢が多いんですね、俺。修羅場とか(笑)、自分がケガしたりとか。たとえばライヴの前日に、曲を間違ったり失敗する夢を見ちゃったり。
――その夢の出来事が現実になってしまったことは?
Ni~ya:まだないです。そういう夢を見ちゃうと、現実にならないように注意するんで。結果的にはいいんでしょうけど、でも、イヤですよねぇ。
――気分的にね。で、この夢の中での「怖い」という感覚は、「直感が強まっている。目に見えない力や感覚への不安。自己のダークな側面に対する客観的な恐怖を象徴します」ということらしいです。
Ni~ya:ほぉ~。
――寝る前に見た映像って夢に出やすいと思うんですけど、勘が鋭くなってる時期だとよけいにその影響があるのかな、と。
Ni~ya:たしかに。
――では、「自己のダークな側面」は何か思い当たりますか?
Ni~ya:ねぇなぁ。……自分では気がつかないだけかもしれないけど、自分がされてイヤなことは他人にもしないように気をつけてるし。あ、でもお酒呑むとヒドイらしいです(苦笑)。
――それはダークとはまた違いますよね。
Ni~ya:ダークじゃなくて、ダーティだな。俺、基本的に、キライなヤツとはつるまないし。イヤだと思ったら近寄らないですから。よく会社とかで、イヤな上司とか嫌いな部下がいるとか聞きますけど、俺ほんとそういうのなくて。事務所のスタッフの方々も、社長を筆頭にオモロイ方々ばっかなんで。
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――では、「怖さ」はほかに「定まらない心理状態に対しての恐怖・変化することへの抵抗を表す場合もある」ということなんですが。
Ni~ya:これはあるかもしれない。変えようがないんでしょうけど、ああいう格好がしたいとか、見てくれの部分では、ここ4~5年変わってない。変化への抵抗っていうほどのことではないと思いますけど。ただベースに関しては、新しいことや難しいプレイを試みるわけですから、そこでの恐怖心はあるかな。レコーディングでは弾けるけど、ライヴで動きながら弾けるかな、とか。その恐怖心をなくすために練習してるわけで。
――服装っていうところでいうと、「Rem_」のときは初の全身白い衣装でしたが、あれはどうでしたか?
Ni~ya:すっごい抵抗ありましたね。オール白はもう着ることはないだろうと思いました。クツ探すのも大変だったし(笑)。ライヴDVDになった映像で見たら、ステージ映えするのはわかるんだけど、なんかシックリこないって俺は思いました。
――なるほど。活動年月を重ねていくなかで、衣装やメイクがどんどんナチュラルな方向に変化していくバンドも多いですけど、10周年を迎えたナイトメアとしては、今後どうしていこうか考えていますか?
Ni~ya:ほかのメンバーはわからないけど、俺はまったく考えてないです。“もう年だからメイクやめよう”とか、そういう気もないし。そのときの気分ですね。
――ちなみに、10周年という節目を迎えて気持ちの面で変化したことはありますか?
Ni~ya:結成当時のことや、初めてのツアーのこととか、昔のことを思い返すようになりましたね。それこそ、初めてベースを持ったときのこととか。思い出に浸ってみたり(笑)。それで、昔の曲をいま聴いてみると、すごく新鮮なんですよ。演奏はメチャクチャで、なんでこんなフレーズ弾いてるんだろう?とか思うんだけど、たぶんそれは当時の自分でしか出せないもので。聴いてるうちに勉強になって、いまの自分に昔の自分を取り入れたいなと。昔の、ガムシャラに無我夢中でやってたことがカッコ良かった部分もあるだろうし。
――そうですね。そして、「怖さ」が象徴するものとして、ほかに「欲望や本能の高まり・想念や表現への欲求が高まっていることを示唆する場合があります」ということで。今回のシングル「a:FANTASIA」には、Ni~yaさん作曲楽曲としては2作目の「Rover」が収録されていますし、表現欲求の高まりがあるのかな、と。
Ni~ya:高まってんのかなぁ? 表現の欲求は前からあったし。ベース・プレイで自分を表現しようと思ってきてたところに、作曲も加わっただけの話で。俺、歌詞も書かないし、歌も歌わないから、ほかの部分でもっと自分を表現できればなぁって。
――作詞をしたいとは思わないですか?
Ni~ya:思わないですね。あんま興味ないんですよね。音で表現したい。
――たまに、作詞は自分の内面をさらけ出す行為だから恥ずかしい、ということをいう方がいますけど、そういうことはないですか?
Ni~ya:それもあります! むしろ、そっちのほうがデカイかも(笑)。
――(笑)では、夢の中に出てきた「心霊」について。これは、まず「偽りの自己。周りに見せる姿と本当の姿が一致しないことの精神的疲労を示唆することもある」そうなんですが、思い当たる部分はありますか?
Ni~ya:ないですね。周りにどう見られようと、俺は俺でしかないし。そりゃステージに立つときには、変身願望的なものはありますけどね。でも基本、自然体ですよ。そのほうがライヴも楽しいですもん。
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――なるほどね。で、「心霊」が表わすものにはもうひとつあって、「不規則・不摂生な生活状況。自力では解決できない問題からの逃避願望を表わすこともある」と。
――まぁ、不摂生ですよね(苦笑)。っていうか、この仕事してて不摂生じゃない人っているんですかね。
――若いうちは別として、50歳、60歳で現役のロックスターの方々は、“セックス・ドラッグ・ロックンロール”なイメージを保つために、ものすごいストイックな生活をしているらしいですよ。
Ni~ya:そうかぁ。どうしても身体は衰えていくわけだから、食事に気をつけたりトレーニングしないといけないんでしょうね。俺はまだ20代だから、いまは不摂生しててもへっちゃらですけど、10年後20年後は無理なんだろうな。ちょっと前にほんの数日間だけ、夜は2~3時に寝て朝は7~8時に起きる、早寝早起きの生活をしてたんですけど、まぁ長続きしませんでしたね。
――なんで早寝早起きをしようと思ったんですか?
Ni~ya:一日を長く使えるかなと思って。で、家で作業するんですけど、昼間ははかどらないんですよね。夜中のほうが調子よくて。曲を作るにしても、昼間やってもぜんぜんダメで。夜中から翌日のお昼ぐらいまでがいちばん調子イイ。やっぱ、制作期間に入ると生活がメッチャクチャになりますね。レコーディング期間も、スタジオから家に帰って身体はクタクタなのに、頭の中で音が鳴ってて寝られないし。それで生活が一気に夜型に戻るっていうのもありますね。
――それも含まれているのかもしれませんが、「自力では解決できない問題からの逃避願望」というのはどうですか?
Ni~ya:いっぱいありますよ。けっこう逃げ出しがち(苦笑)。だから最近は、問題を作らなけりゃいいんだ、と(笑)。そもそも問題を起こさなければ、面倒くさいことをする必要もないわけだから。昔はね、悪いコトをしても、自分の責任なんだけど他人に押し付けて“俺は知らないよ”ってバックレたこともありましたからね。
――それ、いちばん最初に出てきてた「ダークな側面」では(笑)?
Ni~ya:そうですね。よく責任転嫁してました(笑)。昔のことですけど、ヒドイことしてましたね。
――ちなみに、この夢占いに限らず、占いは信じますか?
Ni~ya:ぜんぜん信じないです。でも、仙台の友達で手相の勉強してるヤツがいて、見てもらったらバシバシ言い当てるんですよ。18歳のときにすごく大きい出会いがあったとか、いついつ頃すごく大変だったとか、バンドのことなんですけど。で、そいつが「いまの仕事すごく向いてるよ」っていうから「だろ?」って(笑)。そいつの手相占いだけは信じます(笑)。
夢占い●UTA
取材・文●編集部
New Single
「a:FANTASIA」
2010年6月23日発売
【初回生産限定盤A】CD+DVD
VPCC-82640 ¥1,500(tax in)
1. a:FANTASIA (作詞/作曲:咲人)
2. Romeo (作詞/作曲:RUKA)
[DVD]a:FANTASIA PV
【初回生産限定盤B】CD+DVD
VPCC-82641 ¥1,500(tax in)
1. a:FANTASIA (作詞/作曲:咲人)
2. Romeo (作詞/作曲:RUKA)
[DVD]Romeo PV
【通常盤】CD ONLY
VPCC-82293 ¥1,500(tax in)
1. a:FANTASIA (作詞/作曲:咲人)
2. Romeo (作詞/作曲:RUKA)
3. Rover(Bonus Track) (作詞:YOMI/作曲:Ni~ya)
<NIGHTMARE 10th ANNIVERSARY SPECIAL ACT VOL.2
re:START of TELL[ALL]ISM>
7月10日(土)三郷市文化会館大ホール
7月15日(木)広島アステールプラザ大ホール
7月17日(土)福岡市民会館大ホール
7月19日(月)大阪国際会議場メインホール
7月23日(金)新潟市民芸術文化会館劇場
8月04日(水)愛知県芸術劇場大ホール
8月13日(金)札幌市教育文化会館大ホール
8月15日(日)東京エレクトロンホール宮城
<NIGHTMARE 10th ANNIVERSARY SPECIAL ACT VOL.2
re:START of TELL[ALL]ISM TOUR FINAL>
8月25日(水)日本武道館
OPEN/START 17:30/18:30
(問)ディスクガレージ 03-5436-9600
チケット全席指定 ¥6,300(tax in)
※3歳以上有料、3歳未満入場不可
一般発売日 6月26日(土)
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