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Europe&America最大のRock Event“TASTE OF CHAOS”に出演するなど、日本のみならず世界で注目を浴びるVisual系Band、ムック(MUCC)が、3月15日に2年9ケ月ぶりとなる2度目の日本武道館One Manを行った。
立見席までSold Outとなった今回の公演。Stageには、左右に広がる観音状のScreenが広がり、中央には真っ白な球体が浮かぶという壮大なセット上で、OpeningからムックのLiveに賭ける熱い思いを宣言するかのような「咆哮」で客席を激しく盛上げる。
「アゲハ」では巨大ロボット、「ファズ」では、ボーカル達瑯のシルエットと、次々と球体に映し出される映像や、真っ赤な幾何学模様のライトなど夜の遊園地のような情景の中で1曲1曲が、しっかりした世界観をもったバンドならではのパフォーマンスを展開した。
New Album『球体』の曲を中心に構成された17曲の本編が終了すると、響き渡るEncoreの声。それにいち早く応えて飛び出してきたDrumのSATOちの笑顔が客席を喜ばせると、「前回の3倍楽しかった」とBassのYUKKEが言う。それに畳み掛けるように「俺なんて、YUKKEの5倍は楽しいからね」とギターのミヤが付け加える。普段、ライヴでは口を開かないメンバーの言葉に会場が大きく沸いた。
「めでたく2回目の武道館。せっかくなので、3回目、4回目と言わず100回を目指してがんばりますよ」とボーカルの達瑯が、メンバーの気持ちをしめくくった。
2度目のアンコールのラストでは、「ちょっとケータイ出してみて」とボーカルの達瑯が客席にリクエスト。「うちらは、ペンライトとか使うバンドじゃないから、こういうのはやらないけど、ちょっといいんじゃない?」と客席でキラキラと光るライトが、まるで星のように思えるほどあたたかい「優しい歌」を聴かせてくれた。
2009年の活動の報告としてラストに映像で流された5月からスタートする“JAPAN TOUR2009『球体』”の報告に客席からは、絶叫に近い喜びの声があがる。本当のラストナンバーとして演奏された「新曲」。
ヴィジュアル系の代表格として活動してきた彼らだが、今や世界に通じる圧倒的な存在感を持ったバンドへと成長したことを改めて感じさせられるライヴだった。
【SET LIST】
1.咆哮
2.梟の揺り篭
3.アゲハ
4.レミング
5.ファズ
6.SE~オズ
7.陽炎
8.浮游
9.志恩
10.讃美歌~DRUMソロ~リズムソロ
11.砂の城
12.hanabi
13.空と糸
14.シヴァ
15.名も無き夢
16.蘭鋳
17.リブラ
【ENCORE 1】
En1.謡声(ウタゴエ)
En2.流星
En3.フライト
【ENCORE 2】
En4.優しい歌
En5.新曲