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1999年1月29日の活動停止からまる10年を経た2009年1月29日(木)。黒夢が、一夜限りの復活を果たし、そして正式な解散を表明する最後のLiveを日本武道館で行なった。
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暗転した会場内にこだまする13,500人のFansの歓声に包まれて、Spot Lightの中にシルエットで浮かび上がるMemberたち。清春が両手を高く突き上げると、その歓声はさらに大きな渦となり、最後の宴は幕を開けた。
Openingは、当時の音楽Sceneへのアンチテーゼとして真正面からMessegeを発した「FAKE STAR」。<僕は偽りだらけのFAKE STAR>とJumpする清春は、ここ最近の彼のSoloのStageでは見せることのない、荒々しさと攻撃性を前面に押し出している。“黒夢の清春”としてのPerformanceだ。
その後も「BARTER」「MIND BREAKER」などラウド・チューンが続く。そして「CANDY」の途中で、清春の異変に気付いた人時が演奏を止めるように合図。すると清春が「久しぶりだから、覚えてないんだよね」と苦笑いする場面もあった。
人時のBass Solo Cornerでは、チルアウトするような独奏から、ギターとドラムを加えた3ピースでパンキッシュなインストで沸かせた。
本編のLastが近づくと「時間はすごく短いので…。昨日のこととか、明日のこととかじゃなくて、いまを楽しみましょう。いまを心から楽しみましょう。いまがすべてです」と静かな口調でAudienceを煽る清春。そして本編のLastに「Suck! Me!」「後遺症」「LAST PLEASURE」を畳み掛けた。
2回目のEncoreが終了し、照明が点き場内が明るくなっても、Encoreを求める声は鳴り止まない。その大歓声に応えるように三度Stageに現われたMemberは、幾度となく黒夢のLiveの最後を飾ってきた楽曲であり、この日唯一のSingle楽曲「Like @ Angel」を演奏した。
「ありがとう。未来も、昔も、ずっと愛してます。お別れです」。そう言って清春は人時の手をとり、堅く握手を交わして「ありがとう。黒夢でした。愛してます。元気で」とすべてのFansに挨拶し、Stageを後にした。
先頃BARKSで行なったインタヴューの際に、清春は「黒夢は、いつも未完成だったから、究極の未完成で終われればと思ってます。2008年までの黒夢のBand幻想を、2009年の黒夢が叩き潰して終わる」と語っていた。思えば、長髪と濃いMake-upと黒服が必須であった当時のVisual Sceneで、ほかの誰よりも先に髪を短く切り、Make-upを落とし、ストリート・ファッションを取り入れたのは黒夢だった。音楽性だけでなく、こうしたFashion面においても先駆的で、決して朱に交わらない特異な存在であったことを、この日のLiveを観ながら思い知らされた。
なお、このLiveを完全収録したLive Albumが3月18日に、Live DVDが3月25日にReleaseされる。
<清春15th Anniversary Presents
KUROYUME“the end”~CORKSCREW A GO! GO! FINAL~>
2009年1月29日(木)日本武道館
1. FAKE STAR
2. SPOON & CAFFEINE
3. BARTER
4. MIND BREAKER
5. CAN'T SEE YARD
6. BAD SPEED PLAY
7. CANDY
8. BASS solo
9. MASTURBATING SMILE
10. FASTER BEAT
11. HELLO,CP ISOLATION
12. YA-YA-YA!
13. ROCK'N'ROLL
14. C.Y.HEAD
15. Suck! Me!
16. 後遺症
17. LAST PLEASURE
<Encore 1>
18. Hate
19. See A Pink Thin Cellophane
<Encore 2>
20. S.O.S.
21. カマキリ burst ver.
22. SICK burst ver.
<Encore 3>
23. Like @ Angel