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０２年３月に解散した５人組ロックバンド・SIAM SHADEが18日（日）、今年4月25日に亡くなった元チーフマネージャー・中村新一さんのために一夜限りの追悼復活ライブを東京・日本武道館で行った。ボーカルの栄喜は「新一さんは弱音を吐かずに生きる事を選択した。ここにいる人は生き続けてください！ どんな事があっても、焦らずゆっくり人生を楽しんでください」と呼びかけ、1万3500人の観客を終始熱狂の渦へと誘った。

　同所での解散ライブ後、中村さんの葬儀の参列で5年ぶりに再開したメンバー自身が発案し、再び思い出の地へ集結。栄喜は「久しぶりだな。5年経っているというのに武道館が満員だね。遅れまして“SIAM SHADE”の栄喜です」と挨拶すると、全客席を開放した会場は割れんばかりの歓声。デビュー曲「RAIN」や「1/3の純情な感情」など往年のヒットナンバーを含めた全22曲を披露した。

　ライブも終盤に差し掛かった場面で栄喜は「凄いマネージャーだった。俺たちなんかを売ってくれて、5年経ってもこんなに人を集めてくれるバンドに育ててくれた」と中村さんへの想いを語り、「みんなと同じ時代に生まれ、SIAM SHADEの音楽を共有できて最高」と宣言し「Life」を天国の中村さんへ贈った。

　最後の曲が終わり、惜しまれながらメンバーが会場を去った後も、温かい拍手が数分間武道館に鳴り響いていた。なお、今後のSIAM SHADEの活動は未定。